のどの風邪も治ったはずなのになんとなく活力が出なかった。
週明けに降った東京の雪ももうほとんどとけていた。
家の前、雪かきをしてためておいた雪のかたまりが、
ほこりで黒くなってゆっくりなくなってくるのを見たら……
なんとなく、気がはやってきてしまった。
気がはやると言うのは、「そうだ、京都へ行こう」…ってJRの
昔のCMじゃないけど「そうだ、お山へ行こう}って気持ちが
むくむく膨らんで来たと言うことで。
そうだ、なんとなくここのところ生活のきれが悪かったのは
「山欠」だったからなのだ。
思えば二週間以上お山へ行ってない。
と、はっきりわかったので、会社をお休みしてお山へ向かった。
水道管ははれつせずにいるだろうか?
そう言えば頼んでおいた薪ももう来てるはずだし……
こちらで降った雪のころ、さぞかしお山も積もっただろう。
しかも寒いから一度降ればとけないで残ってるに違いない。
しめしめ………
到着後、荷物など整えたり薪ストーブに火を入れ、
そしてぶんたといつものロングコースの防火帯へとお散歩へ。
一面の雪景色♪リードをはなしたした、
マッテマシタ!!!!!とばかりにぶんたが走り始めた。
まだ誰も通ってないようで、ぶんたがまず足跡をつけて
先を行く。
そのちょっとだけへこんだぶんたの足跡めがけて
スノーブーツをふみしめようとするのだけれど……
歩幅が届かない……ざっと計ってみたところ、全力疾走時のぶんたの歩幅は
1メートル20センチくらいあった……
100メートルの記録保持者のボルトとどっちが長いのだろう?
とにかく、南極初登頂した冒険家、もしくは
八甲田山で山越えした戦闘員じゃないけれど
足跡のない雪道を行くのは本当に大変だって身にしみた。
無駄に走りまくるぶんた
無駄に駆け上るぶんた……そうかそうか、ぶんたも「山欠」状態だったのだ。
お山の冷えた空気をたくさん吸って。
お山のサラサラパウダースノーをたくさん踏みしめ。
まっ白な世界、黒いぶんたはすこぶるどこにいるのかよくわかるし。
足跡のない道を行く振り返れば……
ぽつぽつと自分の足跡が……白銀の世界、夢中でシャッターをおしてた。
……と、気づけばぶんたがいない……
大きい声で「ぶんたぁ〜」と叫んでみたら。
近くのまっ白な山のこぶのかげで、雪の中にもぐりこんでた。
ここにいるじょ〜かくれてたのぉ?
好物の話をする時、例えば「甘いものが好き」とか
「カレーが大好き」とか「うどんは毎日食べてる」みたいな事が
話題になるけれど、私の場合、断然「食感のイイもの」なのだ。
「それって何?」と思われるかもしれないけれど、それは
「食べた時こりこりとかぽりぽりするもの」で
ブロッコリーとカリフラワーならブロッコリー。
しかもやわらかくゆでたのはダメで。
ビスケットとせんべいならせんべいだし。
そしてその代表的なものが「お豆」なのだ。
ソラマメ、枝豆、ピーナッツ、アーモンド(は豆か?)エトセトラ……
で、今日は節分……
ここ数週間前からスーパーに豆まきの大豆が大量に並んでた。
豆好きとしては大豆だってはずせないのだ。
そこで……
早速買ってきたのだけれど…買って来たのはこれだけでなく買いだめをしたのだ。
どうしてかと言うと、豆まきが終わってしまうと
この乾燥した大豆はスーパーからいっきに消えてしまうのだ。
堅い大豆か、ゆでた大豆しか売ってない。
いくら「食感のいい食べ物」ってたって堅いのはだめだし
もどしてゆでたのもイイにはイイのだけれど
この豆まき用の大豆に比べたら比じゃなく……
じぃぃ〜……そして……ぶんたも大好きなのだ。
豆まきしたら年の数だけ食べてもイイと言われ、小学生だった頃は
「ちぇっ!!!!わずか9粒か……」なんて、
嬉しそうに豆をぽりぽり食べてた母がうらめしかったけれど
私ももうすでに××個も食べられる歳になり……
いいんだか、悪いんだか…微妙だ……
で、その決まりからすれば、ぶんたはたったの2粒しかまだ
食べられない……しかしながら……
豆まきをするのは良いけど、あとの散らばった豆を
ふんじゃったりするとそれはそれで跳び散らかったりして掃除が
大変だし、それで結局、かき集めたりして……
その時のむなしさを考えると思いっきり豆まきする気分も
なえてくる……
そこでぶんたクン登場と言うわけで
「福はうちぃ〜」とか「鬼はそとぉ〜」とか言いながら思いっきり
豆まきをしても、その豆をぶんたがお掃除してくれるのだ。
「福」も「鬼」もどちらの豆も食べてしまうぶんたは
プラスマイナスゼロだろうか……
私も、心の鬼を外にだすべく(恥ずかしいから小声で……)
そして福をお腹にためられるようにそんな感じで
豆まきをしようかと……
つべこべ言わず早くまのだスタンバッてるのか?
昨晩から降り出した雪は明け方にはもうやんでいた。
さぞや外は雪の照り返しでまぶしいだろうと思い
窓の外を見たらホントに銀世界が広がっていた。
でも……そこは関東のにわか雪……
既に公園のところどころは溶けだした雪が水溜りとなり
鯛超はゴム長靴をはいてぶんたとお散歩へ出かけて行った。
結局2センチほどの積雪か…それでも、朝の情報番組は
どこそこでスリップ事故…だとか、転倒して怪我した人が救急車で
なんて、都会の雪の弱さをメインにいろんな映像が流れてた。
8時過ぎ、近所のがきんちょ軍団が学校へ向かうその声も
いつもよりうきうき…と言うか、時には歓声があがり、
やっぱり雪って言うのは子供ココロをかきまわす効果があるらしい。
で、大人は雪かき、雪かき……って事で
デッキの雪をかきはじめたのだけれど……
ちべたいじょ〜いつの間にかぶんたと雪で遊んでいた。
ぱくぱく雪を試しに食べてみたりしてるぶんた。
ちょっとうらやましくなったけれど、私は子供でもないし
犬でもなく、ちゃんとした大人なので
ぶんたの真似はしなかった。
そんなこんなで
雪遊び……いや雪かきが終わりほっとひと息となった。
ぶんたは既にくつろいでたっちっ!!!!!遊ぶだけ遊んでいい気なもんだよ。
腹減ったじょ〜雪はお腹の足しにならないのか?
今月一回目の絵画教室に行き、新しい課題の絵を半分ほど描き、
それからぶんたの待つ家路へと急ぐ最中、
どんよりとした雲が空を漂っていた。
すると、陽が落ち、暗くなり始めた頃から
ちらちらと雪が降り出し……気が付いたら
外の景色が別世界のようになっていたのだ。
お山の雪と違って水分が多いべたっとした雪質だけれど
でも、寒いせいかどんどん積もって行く……
デッキもあっという間にまっ白「ぶんた〜雪が積もったよ♪」って言って窓を開けたら
すかざずダッシュでデッキへ出て……
犬は喜びかけまわり……テンションがいっきにUPしたようで
こっちも楽しくなってきた。
明日は雪だるまでも作るか……
空からの雪はかなりしんしんと舞い降り、
何故かこういう時の外は、真夜中のようにしぃんとしていて。
ふと、お山のことも思ったりして……
ぼんやりと降る雪を眺めていた……
………!!!!!!!ぶんたに積もった雪が模様になっていて、
もっと雪まみれになれば、にわかダルメシアン?
ところでぶんた、何なのだ?
こっちをじいぃっと見上げて………おっ!!!!!
ちょいと失礼…!!!!!……おしっこか?冷えたのね〜
かなりぐうたら&だらだら&すやすやして安静にしてたからか
のどのはれもひいて、気弱になってた心持も
いつものように元気が出てきた。
いつもと体の調子が違ったり、ましてや風邪なんて診断されると
なんだかもっと重大な病気にかかっているのでは?と
思ったりしてしまうのは私だけ?
……まあ、そんな気分もすっきりして
ぶんたとちょこっとお散歩へ出かけた。
よかったじょ〜そうそうお散歩もちょっとだけだったし………
ベットやソファでミイラのように横たわってた私の隣で
これまた、ポンペイの遺跡の火山灰で固まっちゃった犬みたいに
寝こけてたぶんたも、ともに活動開始!!!!って感じだ。
歩きだすといつものようにずっと遠くまで行ってしまって
また風邪がぶりかえしてはもともこもないので
誰かオトモダチと出会ったりしたらそこで
折り返してみようか……なんて思いながら歩いてたら……
「死ね」Tシャツを夏のある日に来ていた
おじいちゃんとおばあちゃんの
お人よし夫妻に会った。
おじいちゃんはいつものように
「おお、ぶんた、おお、ぶんた、お人よしだな〜」って
すりすり甘えるぶんたに相変わらず「お人よし」と言ってた。
冬なので「死ね」Tシャツは来てるかどうかは定かではなかったけど
とにかくいつも夫婦そろってお散歩して微笑ましく……
さよならして別れたいつまでもお元気で〜〜
またお会いしましょ〜〜
……って事で、早々に折り返しとなりお家に帰ることにした。
もうかよっ!!!!!!ま……病み上がりってことで……